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X68電源補完計画
なおすべし、べしべしべし
更新日時 2001/11/ 4 (日) 上午 3:30:34
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r1 1998/09/14 SaTa.
r4 1998/11/20 SaTa.
追加情報(13-15) r5 1999/02/09 SaTa.
若干修正・追加(1,4,16) r6 1999/08/28 SaTa.
追記(16) r7 1999/09/21 SaTa.
追記(4-1) r8 1999/10/31 SaTa.
修正・追記(2,17他) r9 1999/12/05 SaTa.
追加(2-1) r10 2000/08/07 SaTa.
追記(16) r11 2000/08/26 SaTa.

それは突然やってくる

使い込んできたXVIが動かない

いつも使えていたものが使えない

どうやら電源が入らないようだ

夏コミ前の大ピンチだ

それは、私にとって転機だった

幸いにも別のCompactXVIを借りることができた

X68ユーザで良かったと思った

夏コミは終わり、そろそろ修理を考えよう

電源を分解してみる、コンデンサが焦げている

交換してみた、しかし直らない

他の人にも見てもらうが、良い情報は得られなかった

ふと秋葉原で、ATX電源を見つける

そして、新しい試みが始まる・・・

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1.本書説明
これはX680x0シリーズの電源故障した際、替わりにATX電源を使って復旧させる為の資料である。実際に修理したXVIを元に書かれています。その他の機種は各機種の端子表をご覧ください。

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2.用語
ATX電源・・・
AT互換機(ATX仕様)に使用される電源のこと。マザーボード側から電源制御が行えるように設計されている。ATX系の電源は大きさで分けると3種類あり、大きい順で、ATX仕様(〜ミニタワー)、SFX仕様(MicroATX用の電源)、NLX仕様とあり、ツインタワーのX68に内蔵できそうなのはNLX仕様の電源ぐらいです。しかしながら、NLX電源は普通に売っておらず、NLXベアボーンなどとして筐体ごと一緒に売られているものしか見たことがありません。

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2-1.使えるATX電源(補足)
DPS-100W SFX100W電源 for FlexATX PC Case
ツクモ電機ツクモParts王国で売られていました。(2000/08/05 \6480)
ツクモのWebから購入可能のようです。(2000/08/07現在 \6480にて)
内蔵HDがなければそのまま内蔵可能なサイズです。-5Vが無いですが、X68では使用していません。
箱 拡大
電源
内蔵させた1

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3.作業/注意事項
全ての仮配線を行う。 電源や本体に接続する前に各線がショートしていないか、 配線が正しく接続しているか確認する事。 まずは電源側に接続して、電源が入ることを確認。 電圧も正しく出ているかも確認。 (本体未接続時には電源が入った状態になります) 本体に接続し動作チェック。 正常に動作すればOK。 仮配線を半田付けをする。 絶縁はしっかりと。 電源線はショートさせるな。強い火花が飛び大変危険。 ATX電源側とX68側を区別するため、色の名前を分けてあります。 電源を入れておかしいと思ったらすぐ電源コンセント側を切るように。 命を張って遂行せよ。 時々休め、無茶は禁物。 すべての内容を理解せよ。 以上、幸運をイノッテル。
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4.ATX電源20ピンコネクタ
コネクタ表コネクタ裏

 [  1 ] [  2 ] [  3 ] [  4 ] [  5 ] [  6 ] [  7 ] [  8 ] [  9 ] [ 10 ]
+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
| +3.3V| +3.3V|  COM |  +5V |  COM |  +5V |  COM | PW-OK| +5Vsb| +12V |
+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
| +3.3V| -12V |  COM | PS-ON|  COM |  COM |  COM |  -5V |  +5V |  +5V |
+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+
 [ 11 ] [ 12 ] [ 13 ] [ 14 ] [ 15 ] [ 16 ] [ 17 ] [ 18 ] [ 19 ] [ 20 ]

USE(*)
	orange   +3.3V    1,2,11
*	yellow    +12V    10
*	blue      -12V    12
*	red        +5V    4,19,20
	white      -5V    18
*	purple     +5Vsb  9
*	black      COM    3,5,7,13,15,16,17
*	green     PS-ON   14
	gray      PW-OK   8

	comment:same color pins is same line.
	*基本的には同じ色の線であればどれを使っても同じ

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4-1.ATX電源動作について
常時 +5Vsbには電源供給されています。PS-ONとCOMをショートで電源ON、オープンで電源OFF。
X68電源の場合はPCとGNDのショートで電源OFF、オープンで電源ON。ATX電源とロジック的には逆になってます。
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5.XVI(ACE以降)の電源コネクタ(四種類)
コネクタA

A(control)
	red1	A1  +5V
	black	A2  GND
	blue	A3 +12V
	gray	A4 -12V
	red2	A5  +5V(VCC2)
	yellow	A6  P.C
P(FD)
	blue	P3 +12V
	black	P2  GND
	red1	P1  +5V
B(main)
	red1	B1  +5V
	black	B2  GND
D(HD)....if not use hd then not connect.
	red1	D1  +5V
	black	D2  GND
	blue	D3 +12V
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6.配線(1)
	X68  	  	ATX
	black	→	black
	red1	←	red
	blue	←	yellow
	gray	←	blue
	red2	←	purple



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7.配線(2)

	X68yellow	→	cercit1
	cercit2  	→	ATXgreen

指し方(to ATX電源)配線したところ(1)配線したところ(2)動作実験中
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8.回路(電源制御のみ)
電源制御ロジックを反転させる為に簡単な回路が必要です。ここではICを使っていますが知識のある方は別の方法で行ってみてください。(リレーやトランジスタなどによる方法)
回路

            [+5Vsb]red2
              |
          *---*
          | 14|
          >   +-+-+-+-+-+-+
   4.7komu>   )  74(LS)04 |
          >   +-+-+-+-+-+-+
          |  1| |         |7 black,black
          *---* *-[PS-ON] *--[COM,GND]
              |   green
          yellow[P.C]
74LS04ですが、オープンドレイン方式のもの(74xx05など)を使ってもかまいません。

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9.論理(使用分のみ)
いわゆるNOT回路です。

         |\
    1----|  >O----2
         |/
	(inverter)


\ \/
/\ \
10.部品一覧(これ以外は元の電源から外して流用)

	IC	74LS04(74xx05など)	1
	抵抗	4.7KΩ (1/4W)		1
	LINE	8colorline		60cm(about)
	基盤	蛇の目基盤		1/4
	コネクタ to ATXPS 20Pins	1
	電源	ATXpowersupply		1

補足...ICは74(LS)05あるいは74(LS?)06でも可能なはず。
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11.補足資料(コネクタ画像、テキスト版資料)
自作コネクタ(1/2)自作コネクタ(2/2)
・自作コネクタ。安いATX電源用20PINsコネクタが見つけられなかったので自作しました。
電源補完計画テキストバージョン


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12.関連情報(沙汰日記)
XVIぴ〜んち
XVI葬儀のお知らせ
XVI分解
XVI修理?
コンデンサ探し
電源修理不能
ATX電源調査
ATX電源制御方法
ATX電源をXVIにとりあえず接続してみる
とりあえず動作完璧!!
そして復活
電源制御のIC


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13.部品の入手が困難な方の為に
満開製作所からATX電源接続キットが発売されます

MK-CC011:ATX電源接続キット
電源が死んだX680x0のために、ATX電源を接続するためのキット。
全機種対応。3,600円です。

内容物
・基板
・ATX用電源コネクタ
・IC 74LS04
・抵抗
・積層セラミックコンデンサ
・OSコンデンサ
・取扱説明書
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14.その他の機種の資料

	X680x0シリーズの電源コネクタの資料

電源のコネクタは以下の5種類に分けられます。
・初代
・ACE
・EXPERT系(EXPERT2/SUPER/XVI/030)
・Compact系(030/XVI)
・PRO系(PRO2)



・初代

Aコネクタ
A1	青	+12V
A2	灰	−12V
A3	黄	PC
A4	黒	GND

Iコネクタ
I1	黒	GND
I2	赤	+5V
I3	白	+5V(Vcc2)



・ACE

1	青	+12V
2	灰	−12V
3	橙	+5V(Vcc2)
4	黄	PC
5	黒	GND



・EXPERT系(EXPERT2/SUPER/XVI/030)

1	赤	+5V
2	黒	GND
3	青	+12V
4	灰	−12V
5	赤	+5V(Vcc2)
6	黄	PC



・Compact系(030/XVI)

1	黒	GND
2	黒	GND
3	黄	PC
4	橙	+5V(Vcc2)
5	白	−12V
6	青	+12V
7	黒	GND
8	赤	+5V
9	赤	+5V



・PRO系(PRO2)
1	橙	+5V(Vcc2)
2	赤	+5V
3	赤	+5V
4	青	−12V
5	黒	GND
6	黒	GND
7	黄	+12V
8	茶	PC



・共通コネクタ

Pコネクタ(FD)
P1	青	+12V
P2	黒	GND
P3	赤	+5V

Bコネクタ(メイン)
B1	赤	+5V
B2	黒	GND

Dコネクタ(HD)
D1	赤	+5V
D2	黒	GND
D3	青	+12V
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15.その他(参考文献、謝辞)

参考文献
	満開製作所 MK−CC011 ATX電源接続キット 取扱説明書
	満開製作所オフィシャルページ

謝辞
	ATX電源接続キットの製品化の対応と
	電源コネクタの仕様の掲載許可を頂いた、
	満開製作所 中村氏に感謝いたします。
	ATX電源動作について教えてくださった
	okae氏に感謝致します。


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16.リンク
X68000EXPERT 電源修理記 X68電源修理関係のリンク集あり
ATX電源による復活 NLX電源を使用してちゃんと内蔵させた
リブ研よりX68kXVI電源修理 電源部品交換による修理

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17.付録(その他の電源を使うには)
ATX電源でなければいけないということはありません。常時+5V(VCC2)と+5V,+12V,-12Vを出せる電源を用意すればかまいません。例えば、VCC2は5Vの小型の安定化電源のアダプタを使用し、リレーなどを使って普通の+5V,+12V,-12Vのある電源を繋いで制御してやるだけでかまいません。まあ、アイデア次第でなんでもありですね。
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